カレーパッケージデザイン
西洋料理現代の名工坂本洋司さんプロデュースのレトルトカレーのパッケージデザインは昔と今を反映させた。レトロなデザインの龍馬伝説カレーと阿蘭陀商館カレー、今を反映させたデザインは長崎市役所食堂ポークカレーとお魚ハンバーグカレー。昨年誕生した龍馬伝説カレーデザインは永い時間をかけて決定いたしました。一般ユーザーへは幾つものデザインパターンを掲示し何度もアンケート行っての結果です。しかしアンケート集計の一番多かったデザインは却下し、2番目に多かった現在のパッケージを採用することにしました。それは、最初の作成コンセプトのSimple is bestを重視したことによる。販売数も龍馬ブームによる一過性商品との見方も考え当初10,000箱販売を目標としてましたが結果を大きく裏切り想定外の売れ行きとなり現在も好評販売中である。
イチオシのネーミングとデザインが長崎市役所食堂ポークカレーだ。ネーミングも長崎市役所食堂と堂々と表示しているところが類を見ない商品となって話題性を呼びそうである。さらにパッケージイラストには坂本シェフ、田上長崎市長や実際の市職員の方々が登場してさも長崎市役所がつくっているカレーであるようななコンセプチュアルデザインが特徴。
お魚ハンバーグカレーは見た目のインパクトを重視。タワー状に盛られたライスの上にドカンとのったハンバーグを大きく写真撮りしたものをレイアウト。売りのハンバーグを強調したデザインである。ハンバーグ自身はイワシバーグで、長崎の人には馴染み深いかんぼこである。イワシバーグカレーとネーミングしたかったが他企業の商品名として存在しているのでお魚ハンバーグとした。
阿蘭陀商館カレーのパッケージデザインは長崎奉行と阿蘭陀人との会食風景を全面に配置。バック地紋に金箔屏風をレイアウトし、高級&レトロをイメージ表現した地味なモノトーン風でデザインにした。目立たないパッケージだが多くの商品が店頭に並ぶと他の際立った色合いの中で逆に目立つことを意識してあえて地味な色合いでつくった。価格も他の3品より210円高いので格調性のあるデザインとした。(長崎和牛入り)
龍馬伝説カレーは見た目は地味な色合いで目立たないデザインであるが、印刷には多少凝った仕様にて作製した。一見色数少なく安く仕上げた様に見えるが7色刷り以上の工程を入れている。金刷り及びマットニスに光沢ニスを使い分けバックのエンジ色は2度刷りして深みを出している印刷費も通常より高くはなったが手に触れたときその良さが伝わってくるのである。(ちなみに現在の龍馬伝説カレーパッッケージは4色刷りである。)