長崎食の博覧会料理コンクール
10月22日第11回長崎食の博覧会IN浜んまちにおいて日本料理、西洋料理、中国料理各部門におけるコンクールが開催されました。料理コンクールは長崎の若き料理人たちの登竜門として今年で第11回目を迎えます。各年開催でのコンクールも足掛け22年と言うことになります。第1回を振り返って見るとちょうど、メルカ築町が出来る前の空き地を利用して食の祭典としたのが始まりでした。その時の料理コンクールはグランドホテルにて開催。その後もホテル等にての屋内開催でしたが第11回大会は来てみんね長崎食KING王国との連携もあり人目のあるストリートにてのオープンな大会にいたしました。和洋中と長崎の食は他県にないバラエティーに富んだ文化が根付いていると実感!大会会長・長崎県調理師協会会長坂本洋司シェフも長崎の観光客を食で誘客したいと話している。
オープニングイベント「庖丁式」:磯邊嘉男さん
庖丁式を行ったのは食の博覧会大会実行副委員長の磯邊嘉男さん。四条流師範であり師範名は磯邊柏慶である。藤原山蔭が鯉をさばいて以来の伝統と言われる技法を烏帽子・直垂をまとった姿で再現し、庖丁と真魚箸(まなばし)のみを用いて、鯉・鯛・鰹などの素材に一切手を触れることなくさばいていくもので、各地の神事などで奉納されることもある。古式豊かな技法の庖丁式は普段目にする機会も少なく多くの観衆を集め魅了した。
10月22日(土)長崎食の博覧会テープカット
料理コンクール会場(和洋中54作品を展示)
長崎市長 田上富久様ご挨拶
長崎県調理師会会長・本大会会長 坂本洋司様ご挨拶
コンクール協議・審査委員長 平川和幸様 ご挨拶
氷彫刻実演:坂本洋一さん
氷彫刻(Ice scluptuer)とはフランス料理の演出のひとつであり、ホテルやパーティなどで料理に華やかさをそえるものであるらしく、日本における氷彫刻は明治四十三年ころ日本に西洋料理を普及し開拓したとされる岩堀房吉氏が氷細工を料理人に伝えたのが始まりとされている。料理人は彫刻家ではないがものを創造して造り上げるプロセスと共通点は多い。大きな氷柱から短時間でイメージした形をつくって行くには体力と神経をつかうスポーツみたいに感じる。食博イベントで氷彫刻を実演したのは長崎県庁レストラン「シェ・デジマ」のオーナーシェフ坂本洋一さんだ。氷りの固まりをチェンソーで削っていき細かいところは大工さんが使うノミのさらに大きなノミで削ぎ落として行く。仕上げには水をかけ透明感を出し完成させる。約1時間の格闘競技であった。
観客の中には結婚式の披露宴で氷彫刻をできないだろうかとお願いするひと場面もあった。